保育教諭

全力で生きている子どもたちに一人の人間として尊重し、対話している先生たちに強い共感

私は3歳から8歳までハワイで育ち、通っていた保育園の先生たちは豪快で、明るくて笑いもダイナミック、でも叱らなければいけない時は部屋の隅の落ち着いて話せる空間で、子どもに寄り添いながら子どもと話し合って解決していました。そこには一人の人間としての尊重があり、子どもながらに保育者になりたいと思った瞬間です。中学から教育学部に興味を持ち、そのまま教育学部に進学しました。

大学生の頃にアルバイトをしていた幼稚園に就職しました。働いているうちに自分のやりたい保育が徐々に明確になってきて少しとまどいも感じていましたが、3年くらいここで頑張ってみようと思っていました。新人から5歳の担任となり不安でしたが、目の前の子どもたちのために奮闘しました。でも残念なことに体調を崩してしまいました。自宅からも遠方で身体への負担が大きく、結局、その園を退職しました。そして保育の道を諦め始めていた頃に、この園と出会いました。ハワイにいた頃の保育園と似ていると感じ、この園で働きたいと思いました。それから1年が経ちますが、実際に働き、人としての子どもを尊重し大切にしている園だと改めて感じています。何歳であっても子どもも一人の人として生きています。先生たちは、子どもたちの行動の背景を理解し、それも含めて子どもと対話をする姿勢を大切にしています。

複数担任だからしっかりと関わりが持て、子どもの表情が変化していく様子や成長を見るのが嬉しい

幼稚園時代は一人で担任をしていましたが、ここでは全クラスが複数担任です。先生同士がお互いに声を掛け合い、助け合いながら保育をします。先輩や後輩に関係なく意見が言いやすく、先輩の先生たちは若い先生たちの意見を引き出してしっかり聞いてくれます。話し合いしやすい雰囲気を作って、お互いを称賛し合う空気感があります。子どもと関わるのと同じように先生同士も話し合いができやすくなるように配慮し、お互いの意見を尊重し合える環境です。 私は、子どもたちのつぶやきや表情を拾うことを大切にしています。例えば池に氷が張ると子どもの目がキラキラしているとか、どんぐりを見ると拾いたいのかな?というようなことを表情から読み取ります。子どもたちが思うことを言ってくれることもありますが、言わなくても行動や表情をよく見て観察すれば、言いたいことや思っていることが分かってきます。例えば、いつもは遠くで見ている子どもが今日は近づいて見ている時などです。子どもたちが興味を持ったことをさせてあげたい、そのためには子どもたち一人ひとりをよく理解していきたいと思います。それは複数担任だからこそ一人ひとりとしっかりと関わることができるのだと思います。子どもたちが入園しこの園で過ごす中で、どんどん子どもの表情が変化していく様子や成長を見るのはとても楽しく嬉しい瞬間で、そういったことを感じることができるのがこの仕事の魅力だと思います。遊びの中で、初めは一人でできなくて先生と一緒にしていた子どもが時間をかけながらでも一人でできるようになる、その過程に喜びを感じています。子どもたちと過ごしていると、日々、子どもたちの中で疑問が生まれます。例えば、ひな人形を並べる順番や虫や花の名前などです。私は子どもたちの疑問を疑問のままで終わらせないことを心掛け、いつも全力で子どもたちと一緒に遊び、創り、関わっていきたいと思っています。今年の7月に結婚しますが、仕事と家庭の両立を目指していきたいです。当園は各自のライフステージに合わせた働き方ができるので助かります。

子どもたちの視野を拡げるために、身近な遊びに英語を取り入れた保育にチャレンジしたい

もう一つのチャレンジは、英語を使った保育をすることです。現在は、月に一度、英語のネイティヴスピーカの先生が来てくださり、英語の歌を唄ったり、踊ったりして年長児の子どもたちが一緒に楽しく遊んでいます。それ以外にも、もっと身近な部分から英語を取り入れた遊びを考えていきたいです。英語を使うことで、子どもたちの視野を広げていきたいというのが動機です。保育の方法は先生方により違うけれど、子どもの成長にかける想いはどの先生も同じで、みんなで意見を出し合って創っていくという職場風土がここにはあります。1年が経ちますが、改めて、自分の意見を聞いてくれる仲間がいることに心強さを感じています。

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