保育教諭

心を開いてくれない子どもに悩まされ、自分から関わるように意識を変えた新人時代

昔から小さい子どもが好きで、ごっこ遊びでも幼稚園の先生をしていた記憶があります。中学生の時の職業体験で幼稚園に行った時から、保育園や幼稚園の先生に具体的になりたいと思い始めました。それからずっと思い続けて、保育者になりました。この園の見学に来た時に自然な空間があり、のびのびとした保育ができそうだと感じました。実際に働き出して、見学したときに抱いた印象と変わらず、子ども一人一人に寄り添う保育がなされていることを感じました。当時は一歳児を担当したのですが、集団生活の中でも一人の‘‘今はこれがしたい‘‘という思いをないがしろにせず、納得できるまで待ったり環境を用意する。それを受け入れるあたたかい担任間の雰囲気がとてもよく、多くのことを学びました。又、新人の頃はなかなか心を開いてくれない子どもへの対応に悩みました。その原因を考えてみると、自分がその子どもに関われていない、遊べていないということに気が付きました。その子の好きなことを考え、自分から関わりにいくことを意識しました。一対一の時間を作り、小さな信頼関係の積み重ねから、少しずつ心を開いてくれるようになったことを実感したときは嬉しくなりました。それからは一人ひとりが何をしているのかを常に考えるようになりました。新人時代に感じた、この園での大切にしている事や先輩方から学んだことをベースにこれからも学んでいきたいと思います。

子どもの素敵なところをみつけること、それが子どもの自信に繋がる姿が嬉しい

日々の中で、それぞれの子どもの知らなかったところ、”素敵だな”と思うところを見つけられた時がとても嬉しいです。例えば、悲しんでいる友だちに寄り添ってくれた時、小さな子どもに優しく接してくれた時、洋服をとっても丁寧に畳んでいるところ等…。小さなことでも”素敵だな”と思ったことは本人やクラスのみんなに伝えるようにしています。その時の子どもの嬉しそうな表情や、伝えたことによって子どもの自信に繋がりさらにやってみようと発揮する姿をみると、この仕事をしていて良かったな、と思う瞬間です。4歳児を担当したとき、乳児と違った子どもたちとのかかわり方や対応に戸惑うことがありました。しかし子どもたちとたくさん遊び、一人一人と向き合う中で、それぞれの子どもによってできることの違い、考え方、友だち関係等、細かい心の動きに触れ、心の育ちを支える大切さを学びました。今年は3歳児を担当しているので、同じように子ども理解に努めたいです。そして、それぞれの子どもの良さを引き出していきたいと思います。毎日お昼時に、先生たちで話し合いを持ち、それぞれに子どもたちについて報告し合います。先生同士で情報の共有ができるとそれぞれの子どものことをさらに考えることができるので助かります。この園では、年齢や経験に関わらず、コミュニケーションが取りやすいので、職場に恵まれていると思います。保育の仕事が楽しくなる職場です。

いろいろなことを発想させてくれる自然の力を使って、子どもたちの良さをもっともっと引き出したい

今まで色々なリーダーの先生の元で働かせてもらいました。例えば、昨年一緒にペアを組ましてもらった先生は、子どものことを様々な角度から観察されており、とても影響を受けました。それぞれの先生方から吸収したことを今度は実践で発揮していきたいです。当園は自然が豊かなので、自然を活かせる知識をもっとつけていきたいです。保育者になる前の私は、身近にあるはずの虫や植物に関心を持つことがありませんでした。しかし、この保育園では身近な自然、虫も植物も大切にしています。子どもたちとはそんな園庭で見つけたおもしろいこと、発見を日々共有しています。例えば、葉っぱ一つを取ってみても形、手触り、色が違ったり、季節によって移り替わる様がおもしろかったり。子どもたちはグーの葉っぱ、チョキの葉っぱだと言っていろいろな見つけ方で楽しんだりしています。又、子どもの目線だからこそ気付く虫の姿、虫の赤ちゃんが生まれてくる瞬間、虫がうんちをする瞬間に出会えることもありました。自然は子どもたちにいろいろなことを教え、学ばせてくれ、発想させてくれます。本当にすごい教材だと思います。子どもの感性に触れ、自然のおもしろさや豊かさに気付けたのは子どもたちのおかげだったのだと思います。そして保育者の投げかけや共感が大切であり、自然を活用した保育をしている先生を見てさらにすごいなと感じています。私も自然の力を使って、子どもたちの良さや豊かな発想をもっと引き出せるような保育者になりたいです。

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